コンプレッション概要(記事翻訳)2/5

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Balancing, Multing & Compressor Choice
繰り返しますが、ミックスのトラックのバランスに集中してください。そのためには、適切なレベルを見づらいフェーダーを見つけることです。これは、場所によって音が消えたり、あるところでは音が大きすぎるなどといった場合がこれにあたります。そこで初めてコンプレッサーが必要になる可能性が出てきます。ただし、最初はオーディオを2つの異なるトラックに分割し、別々にバランスを調整することでレベルの問題を解決できるかどうかを確認してください。これはよく「マルチング」と呼ばれる手法です。 ほとんどのDAWで簡単に実行でき、多くの初心者はこれによってコン
プレッションによるミスを回避できます。 繰り返しますが、ミックスバランスを見つけるために、コンプレッションをまったく必要としないケースがあります。マルチングは多くの問題を解決しますが、一つの音が極端に小さい、または大きいといった非常に短期的なバランスの問題には向きません。こういったケースでコンプレッサーはマルチングの作業を保管することができます。例えば、ギターのメイントラックの全体的なボリュームを引き上げるため、ギターソロ部分を分割します。そして、分割したソロ部分にコンプレッションを行い、ソロの中の過度な音に対処します。まず、最初にマルチングを試してバランスの問題を解決するのですが、コンプレッサーがよりよい結果を出すという場面ではコンプレッサーを使うことをためらはないでください。

では、どのコンプレッサーを使用すればいいのでしょか?まずは、使用するコンプレッサーのモデルよりも、開始時に心配するより重要なことに着目しましょう。1176LNスタイルまたはワンノブのデザインのものについては先に述べた点に留意してください。また、ゲインリダクションメーターを備えたものがあると良いでしょう。 これは、コンプレッサーが大音量の信号のレベルを下げるタイミングと強度を確認するのに役立ちます。ゲインリダクションは通常、VUスタイルのメーター、または並んだLEDで表示されます。また、コンプレッサーのレベルメーターを切り替えて、ゲインリダクションを表示することもできます。DAWを使用できる場合はTin Brooke TalesのフリーウェアTLS 3127 LEAを出発点としておすすめします。

Starting To Mix With Compression
次に、選択したコンプレッサーを問題のチャンネルにインサートします。プリセットがある場合は、状況に合わせて良さそうなものを選択してください。まだ、考えすぎず、直感を信じてください。まずスレッショルドを調整して、ゲインリダクションメーターを確認し、ピーク時で6dbのリダクションするポイントに設定します。次に、ゲインコントロールを調整し、コンプレッションによって損なわれたレベルをもとに戻します。ここで、主要な問題に戻りましょう。ミックスバランスを実現するチャンネルフェーダーのレベルを見つけることができますか?ここでは、様々なケースが考えられるはずです。ケース別の解決策を考えてゆきましょう。コンプレッションが、明らかに問題を解決している場合、ここで終わりです。しかし、ここでスレッショルドを戻して、より少ないコンプレッションでも大丈夫かを確かめると良いでしょう。コンプレッションしすぎてしまうのはよくあるミスで、それが楽曲の複数トラックに渡って繰り返されるとミックスの瑞々しさを損ないます。そのため、ここで慎重になることは長期的に視野に立てば重要なことです。

バランスの問題を解決できない場合は、スレッショルドをさらに下げ、適切なフェーダーレベルを見つけやすくなるかどうかを確認してください。たとえそれによって、音が不自然に聞こえることがあってもコントロールを最大限に活用してください。重要なことは、バランスに集中し続けることと、コンプレッションによってフェーダーレベルを一定にできる状態を実現できるかどうかです。満足できるバランスを得られれば、またコンプレッションの副作用が魅力的であることに気づけば、他の楽器に手を付けていきましょう。

過度なコンプレッションでは、適切なバランスバランスを見つけることができる一方でその処理が楽器の音に良い影響を与えていないと感じるかもしれません。その原因は、音がゴツゴツしていて音楽的ではない、または音色の変化が不快であるためかもしれません。 治療薬? 新しいコンプレッサーまたは新しいプリセットに切り替えましょう。コンプレッサー、あるいはプリセットが変わると同様の設定でも異なる反応になります。なぜその違いが起こるのかを理解する必要はありません。いくつか試してもっとも効果的なものを採用しましょう。少し実験をするだけで、楽器ごとに適切なコンプレッサー、プリセットのリストができるでしょう。デジタル環境では一つのチャンネルに複数のコンプレッサーをインサートできます。必要に応じてバイパスをそて比較をするといいでしょう