京まふ22/7スペシャルステージ感想

昨年の京まふ以来一年ぶりにライブを鑑賞することができました。まず、アニラでのタフなセットリストから関西への移動、リリイベを経ての京まふステージという過酷なスケジュールの中でも11人でステージに立ってくれたことに対して関西のファンとして心から感謝したいと思います。

今年は機材席の真裏、ほぼ正面の前列で見ることができました。ファストチケットもなく、入場時間も遅かったことを考えれば、いいところで見られたなと言うのが正直な感想。去年は椅子のあるすごく近くから見ることができ、それはそれで良かったのだけど、個人的は迫力ありすぎたなという感じでした。

今回は少し引いて、それでもはっきりと見ることができた点が良かったです。近すぎるとダンスが(揃っていなくても)揃って見えたりとか、視点がピンポイントになりがちな気がします。音楽ってでかい音で聞くといいものに聞こえるんですが、それと同じかなと思っています。

引いて見た際にも派手なのはやっぱり天城さんです。近くで見ようが遠くで見ようが同じ印象でした。動きがパワフル。海乃さんも印象に残りました。背が高いって素晴らしい。今回の自分に課したテーマは「下手を見る」。なぜかというと昨年は白沢さんのいる時間の長い上手ばかり見ていたからですね。

海乃さんはパフォーマンス中も客席の両端までしっかり目を配ることを忘れない視野が広さが素敵でした。両サイドにいる時間の長い二人を見たときに上手の白沢さんは自分の世界に入り込むアーティスト気質で、下手の海乃さんはサービス精神旺盛なアイドル気質。

やってることは違っていても、バランスが取れていて魅力的でした。もちろんセンターラインの安定感があってこその両サイドだとも思います。少し離れてみることで一人ひとりのダンスの個性だったり、ユニット全体としてどう見えるのか、どう機能しているのかを見ることができたのが今年は良かったです。

音楽の話をすると、個人的に4th楽曲は好きじゃないです。マイナーの曲であそこまでストリングスがフィーチャーされてると聞いていてしんどい。'何もしてあげられない'の細かいベースラインも'とんぼの気持ち'の自虐的な歌詞も苦手。ライブで見ても4th楽曲に対する自分の評価は変わらなかったです。

ただ、'君はMoon'で高辻さんがフィーチャーされていた点はすごく嬉しかったし、4thの世界観に武田さんがフィットしていたのが印象的でした。'韋駄天娘'の「感情の向きが変わったか♪」のときの武田さんの表情がすごく好きだったのですが、4thのシリアスな表現でも映えて見えました。

世の中の声優アイドルプロジェクトはいろいろな事務所からオーディションで人が集められて成立しているケースが多く、そういうプロジェクトの場合は音楽的な転換点(これを避けることは難しい)を迎えて、自分の好みではなくなったら切ってしまえばいいと思っていますし、これまでそうしてきました。

ただ、一つの組織で一括プロデュースされたユニットとして歴史がある場合(またそれを知っていた場合)は簡単に切ることは難しいのかなと感じています。例えば、Wake Up, Girls!は解散しましたが、その後もファンが各メンバーの活動を応援しているのをみると'そういうもの'なのだろうなと思います。

ライブの最後は大好きな3rdからの2曲。'韋駄天娘'はやっぱり盛り上がる。この日、「感情の向きが変わったか♪」のときの武田さんは笑っているように見えました。’未来があるから'は一年前に京まふで初披露となった曲でしたね。間奏の天城さんと白沢さんのダンスは相変わらず迫力あります。

最後あたりは白沢さんを中心に見てました。好きなので。音楽以外ではMCがるりうらら中心だったのも個人的に嬉しかったです。高辻さんが帆風さんのMCに対して「それ、去年も言ってたよね。」とツッコミを入れたり、海乃さんが話した内容を補足するなど、苦労人の最年少感がでててよかったです。

6曲で大満足ですね。全員個別に触れられなくて申し訳ないのですが、書いてるとキリがありません。今年の京まふについては最初に書いたのが全て。11人でステージに立ってくれてありがとう。これからもマイペースに応援してゆくと思います。一年に一回ライブが見られればいいかなというくらいの感じで。