Neutron Elements

音楽関連のセールも一段落した。ほとんど買い物はしなかったが、ほぼ無料でもらったiZotope Neutron Elementsは非常に便利だった。EQについているLearn機能が手っ取り早くポイントを教えてくれるのでそれをもとに方針を決めることができる。EQポイントをNeutronで教えてもらって最終的には他のEQプラグインに置き換えている。

 

一方で、EQ以外の機能はあまり使いたいと思えるものではなかった。

 

おそらく、一番のウリはTrack Assistantだと思うのだが残念ながら自分の制作にはあまり活かせそうになかった。これはアルゴリズムがなにの音かを判別してそれに適したセッティングを提案してくれるというもの。自分が最も多く取り扱うのはシンセサイザーの音で、それらは概ねアルゴリズムによって「その他」に分類される。そこで提案されるのは当てにならないチェインばかりだった。この機能は現状でも生楽器を中心にMIXする人には便利なのかもしれない。

 

もし、この機能が便利であればアップグレードも検討したかもしれないが、そうではなかったのでElementsのままEQのLearn機能のために使い続けようと思う。

 

アップグレードによって使うことのできるマスキングメーターは便利そうではあったが、現状使用方法では手間がかかるように見えた。この機能がDAWと統合されるような時代が来ればまた一段と便利になるのではないかと感じた。例えば現在、Cubaseを使用しているが、各チャンネルのEQにこの機能が搭載されれば余分なプラグインを使用することなくMixの状態を知ることができる。非常に小さな1ステップなのだが、それが積み重なるとなるとどうしても重く感じられてしまう。

 

ほぼ、無料でもらっておきながら文句ばかり言っているが、EQ Learn機能だけでも十分元の値段の価値はあると思う。実際にこれのおかげでかなり作業のスピードは向上している。作曲におけるAIの活用はまだまだ始まったばかりだと思う。時間がたつに連れてより良い製品が出てくることを祈っている。