iZotope Ozone 7 Elementsファーストインプレッション
2017年の8月に$29-にディスカウントされた”Ozone 7 Elements”が非常に気になったので幾つかのミックスバスに適用してみた。あくまでもダンスミュージックを作る人間としての感想であることを予め断っておきたい。
-Case1
Preset; Electronic
EQ: 14%
Dynamics: 81%
EDM系のキックを使用した場合にはElectronicが非常にハマる印象があった。自然にマキシマイザもかかるため、かなりリダクションし結果、波形がのり状になってしまっていた。リミッティングのしすぎには気をつける必要があると思った。
-Case2
Preset: Indie Loud
EQ: 9%
Dynamics: N/A
808を使用したMIXにElectronicプリセットは相性があまり良くないように思えた。Hip-Hop系も望んだようにはならず、Indie Loudを活用した。かなり低域を強調するようなバランス。ベースミュージックの際には色々研究する必要性を感じた。
-Case3
Preset: Disco
EQ: 14%
Dynamics: 83%
生楽器を使用したこともあって、Discoがハマったと感じた。非常にタイトな印象に仕上がるのが印象的。
-EQ
積極的に音を変えてゆくためというよりは明瞭さを増す印象で、極端に数値を上げることはなかった。
-Dynamics
全てのプリセットで調整できるわけではないが、それができる場合は若干100%から下げて原音を混ぜたほうが好みだった。
-感想
ミックスバスには極端に処理をしたくないと考えているが、どうしても自分でチェインを組むといらんことしがちになる。このプラグインはプリセットを選ぶだけで済むので、「いらんこと」をせずに済むのかなと思った。ジャンル別のプリセットリストもあり、一つくらいはフィットするものがある。ミックスバス処理の「参考にする」というよりはそのままこれだけでも完成させてしまえるなと思った。iZotope製品はフリープラグインのNeutrinoを気に入って多用しているが、この製品もGotoプラグイン好きとしては気にいるだろうと思う。